伊集院 恩地 一雄
昭和17年生まれ
父親も竿作りをしていた関係で同じ道に進もうとしたが、甘えが出てはと中学を卒業と同時に「山彦(故山上薫広氏)」に入門。しかし1年半ほどで実家に帰ってしまい、職を転々としたが、昭和49年、32歳から再び竿作りの道に。ようやく竿を作っている方が自分には向いていることが分かったという。どんな辛いことにも「だんじり魂」で立ち向かい、乗り越えてきた苦労人。現役作者の中では一番遠回りをして竿師になった人。作風は自身の姿勢から剛の竿のイメージが強いが、繊細な竿、剛の竿と、調子にとらわれることなく作り続けている。自分がこうと決めたらテコでも動かない頑固な職人。回り道をしたからこそ、自分に厳しい竿作りをしている。
へら鮒専門店 黒べゑ(竹竿・紀州へら竿)
http://www.e-kurobee.com/